サンタクララ郡の新型コロナウイルスの抗体検査結果について

米スタンフォード大などの研究チームが実施した、サンタクララ郡の新型コロナウイルスの抗体検査結果において、驚くべき結果が示された。

『ウイルスに感染した人は4月初めの時点で同郡の人口の推計2.5～4.2%に上り、確認されている感染者の50～85倍に及んでいる可能性がある』

無作為抽出（無症状）3000人超での結果だけに一定の信頼のもてるデータである。

とても乱暴が計算をすると、

現在のNYの感染者数　25万人　×　５０～80倍　＝　1,250～2,000万人

NYの人口は840万人である。そう考えると、『集団免疫』は既に獲得されているのでは？という期待を抱かせる。こういう議論をすると、『これだけ重症患者がいるのに、、（怒）』と唾を飛ばす人がいるのは理解するのだが、このウィルスの2大特徴を、

①異常な感染力（無症状を含む）
②重症化時の免疫の暴走（仮説を含む）

と捉えるのであれば、①は間もなく終了し、②を抑えれば（やり過ごせば）先が見えてくると考えることもできる。

もちろんウィルスの変異が新たな問題を引き起こす可能性は無視できない。しかし透明なウィルスにペンキ（研究アプローチ）がかけられ、徐々に姿が見え始めている現状には、様々な期待が沸き起こってしまう。日本においても早期に抗体検査が進められ、感染の実態解明、臨床症状の有無を分ける免疫システムの解明に役立てられることが望まれる。

もう少しやるよ。