2020年3月29日日曜日

医療崩壊を語るうえで重要なファクター

新型コロナ感染拡大の弊害として議論される医療崩壊について一点だけ申し上げたい。

「新型コロナウイルスが猛威を振るうイタリアは医療体制が危機に陥り、多数の死者が出ている。患者が病院に殺到し、医師らも罹患りかんしたためだ。
 日本は感染拡大を抑えてきたものの、大都市で爆発的に患者が増える懸念がある。深刻な事態を視野に入れ、医療崩壊を招かないよう対策を講じねばならない。」
(本日の読売新聞より抜粋)

重症化リスクの高い高齢者が優先的に治療をうけられるだけの医療施設があるのか???ということが問題視されている。当然、オイラもまったく同じ問題意識を持つ。

で、、、感染者用病床数について語られることが多いが、もう少し定義を広げて病床数で調べてごらん。各国別病床数(人口1000人当たり)で見ると、以下の様になる。


1000人あたり
病床数
新型コロナ感染者数
日本
13.7
1,693
米国
3.0
120,309
イタリア
3.6
92,472
スペイン
3.2
72,248
ドイツ
8.2
48,582
フランス
6.9
37,575
イラン
1.7
35,408
英国
3.3
17,089
スイス
5.2
13,070
オランダ
4.7
9,762
韓国
10.3
9,583
ベルギー
6.6
9,134
オーストリア
7.7
7,995
トルコ
2.5
7,402
カナダ
3.2
5,251
ポルトガル
3.3
5,170

一目瞭然でしょ。米国、イタリア、スペイン、イランの窮状が分かるでしょ。

乱暴な表現をすれば日本にはまだ受け止めるだけの医療バッファーがあるということ。こういうことを調べもせずに、

年寄りがー、
若者が―、
自粛しないで―、
会社が―、
学校が―、
政府が―、
外務省が―、

と、、、煩い。何でも人のせいにするんじゃない。

調べつくして、考えつくして、静かに、理性的に心配しろ。
どんな見解をもっても構わない。それは個人の自由だ。しかしこういう時に感情的になる輩は本当に社会のクズだ。

仕事に戻るよ。

明日は時差出勤、時間休取得推奨の上で、営業再開することにした。まぁ、オイラは毎日働いているわけだが。

0 件のコメント: