3が日しかコメントできなかった。。。
ご存知の通り、マーケットが近年にない大きな動きをしているため、本業に忙殺されておりまして、こちらにコメントする余力がありませんでした。申し訳ありません。
3連休、ようやくおちついて、マーケットを振り返ってみると、11月中旬の安部発言以降、日経平均、ドル円、日本REITともに過去に経験のない角度で上昇。その原動力が為替であることは周知のとおりではあるが、そろそろ危険な状況になってきていると思う。それは、、、
1、元旦の日経新聞をご覧になっていただければ一目瞭然。名だたる企業、金融機関のトップが予想する、2013年のドル円相場見通しは、【80円~90円】だった。そして6月末、12月末の着地予想も、上限がせいぜい80円台後半である。ようは、輸出企業にとっては、海外での販売ライン網の再構築をする間もなく、先にドル円が上がってしまった。そして輸入企業にとっては、先の予約を取る暇もなく、輸入コストが上がってしまったのである。
2、そして政治家の口先介入。当初は円安誘導を図るのに躍起になっていたが、週末麻生財務大臣は、「為替はわれわれの意図せざるぐらいに円安に振れた」とコメントしたものの、93.75円→92.17円までしか下がらず、その後ロンドン、ニューヨークで小反発。これが何を意味するのか???既に当局にとって制御不能なモメンタムが出始めていることを意味するのでは?
1、について詳述すると、確かに円安は輸出にとってポシティブ。しかしよりマイルドな円安見通しがあったのであれば、海外販売網の拡大を伴いながら、より大きく、安定的な収益増強を狙うことが出来たはず。長く続いた円高に対応するため、国内企業は円高対応のビジネスライン、インフラを構築していたので、今回の円安の恩恵を受けそこなった面があると思う。
一方、輸入、特にエネルギー系は問題だ。WTIが直近ピークで推移する中、ドル円もピークレベル、輸入コスト増は、ジワジワと日本経済の首を絞めていくことになる。もっとも、輸入物価上昇を通じて、デフレ脱却になると本気で考えているならば、それはそれで政府にとってOKなのでしょうが、それがスタグフレーションになることは言うまでもない。。。学者先生たちは、その辺を、どう考えているのだろうね?(考えてないんだろうな。。。)
2、は大問題。市場が当局の意思に沿って動いているときは、市場参加者は安心して逆張りトレードを入れる。しかし、当局のコントロールが利かなくなったとき、マーケットは狂暴化する。我々は過去に何度も、その現象を見てきた。ロシア通貨危機、韓国通貨危機、ブラジル通貨危機、、、現在の円安には、①日本の経常収支の構造的変質、②本質的なドル回帰、③短期的なユーロ回帰、など別のファクターもあるため、勢いがついてしまうと、制御不能になる可能性があり、注意する必要がある。(特に①、②には今後も注意が必要)
と、、、、色々書きましたが、次のコメントはいつごろになるのかな???皆様、いかがお過ごしですか?
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