2010年9月20日月曜日

某FX業者

相次ぐ取引システムの不具合に伴い業務改善命令を受けた、某最大手FX業者。

1ヶ月の業務停止期間中に、然るべき措置をとって、同様のミスが発生しないようにして欲しいものである。

近年、レバレッジ規制など、規制厳格化の流れが目立つFX業界ではあるが、投資マインドが芽生えない日本人に新しい風を吹き込んだという意味で、個人的には残念な気がしている。

短期的に気になっているのは、この業者の扱っている既存建て玉である。業務停止期間中は、アンワインド取引や入出金は対応するが、新規取引は一切できないとの事。

基本的に国内のFX個人投資家は、円売りからスタートする。必然的に、クロス円は常にロング回転となっているものと推察され、彼らが選好してた高金利通貨(豪ドル円、ランド円)なんかは、ある程度の売りバイアスがかかる可能性があり注意している。

こんな事を気にしなければいけないくらい、、、おそるべしミセスワタナベ!

介入

コメントが遅れてしまったが、6年半ぶりにドル買い円売り介入が入った。しかも単独での押し上げ介入である。

菅さん続投が決定し、閣僚人事&外訪と、政治スケジュールがタイトな中、市場参加者の多くは、『今まで出来なかったのに、今週介入が出来る訳ないでしょ。。。』とタカをくくっていた。そんな中だったので、効果的だったというのが第一印象。

24時間体制でBOJが単独介入を続けるという、異例の手法が取られており、主要先進国の同意が取れていたのかと言うと、極めてグレー。。。おまけに中国、韓国なんかを勇気づける結果となってしまい、米国にとっては、『なにすんねん』という感じか?

但し、介入資金で米債を買うということであれば、そんなに文句を言える状況でもないだろう。それに、これまで”自国通貨安で輸出倍増!”なんていう、泥棒のようなコメントをシャーシャーと言っていた米国に、いいように使われていたのだから、これくらいで文句を言ってきたら、いよいよなんだっけ???という感じになりますよ。メディアは知らんが、少なくとも市場関係者は。。。

ただね、、、なんだか外交問題が不穏になってきましたね~。尖閣諸島の問題だって、、、ありゃなんじゃ?そもそもメディアを信じない人間なので、日本贔屓に報道しているあの内容もよく分からんが、中国での反日デモとか見ていると、あれはあれで、中国当局はちゃんと対応すべき。

パワーバランスの不安定化の先に見える次の覇権や、地位を求めて、各国が勝手に主張する最近の情勢に、一抹の不安を覚えるのは私だけだろうか?

2010年9月14日火曜日

菅勝利!

結局圧勝でしたね。小沢さんはどうするんだろう?最終的に民主党に残ったとしても、議員票が半分に割れている時点で、民主党の政策は両社の折衷案的なものが予想される。

結局、財政再建の菅、衆院選マニュフェスト路線の小沢という印象から、債券は小沢リスクで売られてきたが、全戻しはないし、今日の安値は当面の安値になるのだろう。

日銀に対するバイアスは引き続きかかるのでしょう。国会が空転するなかで、超党派で動けるものは打ち出の小づち=金融政策だけですから。。。

今日の入札からブル転しております。

円高はどうするんでしょうね?ドル円はそろそろ買いでいいと思うんですけど。。

随分時間がたった気がするのだが

リーマンが破たんして2年経過した。言葉では説明できないくらい、色んな思いをして現在がある。精神を壊して、苦悩した時期もあったが、僕は今、幸せに仕事をしている。

改めて思う事は沢山ある、本当に金融市場に大きな迷惑をかけた。『あれはきっかけに過ぎない』というのが一般的な見解なのだろうが、あれがなかったら、大きな信用収縮はなかっただろうし、その間に失った世界的な経済損失、そこから派生した世界的なパワーバランスの分散は余計な産物のように思えてならない。

マクロ的な事は偉い人たちに任せて、今一度原点に帰りたいのが、クライアントビジネスの在り方。このブログをずっと読んでいる方には御理解いただけると思いますので、これ以上は語りません。本当に話したい事は、もっと時間が経ってから、お話させていただきます。

ただ一つこの場で言える事は、ステークホルダーの全てを尊重できない企業は繁栄しないという事。そしていちセールスとして出来る事は、共通利益を模索し、それをマネージする事。僕は、これだけは、ずっと守り続けたいと考えている。