2009年6月14日日曜日

小忙しくしてまして、、、

親戚が入院したりして、ちょっとばたばたしてました。幸いなことに一命を取りとめ、容体も回復してきたので、2週間ぶりのコメントです。

マネーマーケットは、不思議なラリーに発展しております。

5日に発表された5月の米国雇用統計は、新規雇用者数の減少幅は予想対比少なめだったものの、失業率は予想以上に悪化。普通であればGOOD&BADで、株式市場は甲乙つけがたい展開になるべきところですが、先週1週間を通して株式市場はグローバルに堅調。。。

米債券市場に目を移すと、週央までは、”景気底打ち観測による早期利上げ懸念”からベアフラット。。。その後は注目されていた、3,10,30年入札が予想対比好調だったことから切り返し。。。

ここで注目すべきことは、各市場は一つの経済指標に対して、それぞれの評価を下しているという事。こういう展開はよくあることですが、節操のない相場は長続きしないので注意が必要という事です。

一度ゼロ金利政策をやった国(=日本)と、やった事のない国(米国)、、、出口戦略に対する懸念が強いのは後者に決まってます。10年前の日本も同じことで右往左往しました。最後に我々がたどり着いたのは、『ゼロ金利解除なんて出来っこない』という結論でした。

もっとも米国では、政治家から”石が飛んでくる(=選挙の邪魔になる、引き締め的政策を取るなという圧力)”はないので、日本の様に長引くことはないのでしょうけどね。。。んっ?待てよ、貯蓄率を考えたら、利上げしてほしくないのは米国民のほうだな?借入比率も高いし、金利は低い方がいいに決まってる。預金金利が低くて文句を言う金持ちがいたとしても、0年ー10年のカーブがあれだけスティープしていれば、運用にはまったく困らないはず。。。う~ん、、米国金融政策のEXITについては、しばらく考えてみる必要がありそうだ。。。

余談ですが、”石が飛んできた”という表現は、お亡くなりになった速水元日銀総裁が残された名セリフです。お記憶の方は、業歴10年以上のベテランですね(笑)

で、、、だいぶ脱線しましたが、言いたいことは、”ジョブレスリカバリーは持続性がない”という事。むしろ気にすべきは、スタグフレーションに移りつつあるような気がする。おそらくは主要中銀の実施している量的緩和が、安全資産でのレバレッジを醸造しつつあることが原因なのでしょうが、景気にとってはまったくいい事がない。

昨年のハイパー原油高の時にマーケットでささやかれていた、投資規制などを実施すべき段階なのでは?それとも、それを認識しながら放置しているのであれば、それは、『原油高騰によるオイルマネーに救済してもらわないと、もうニッチもサッチもいかない、、、』という事なのかもしれません(←どこの国のことかはわかりますよね)。もっとも、今回のコモディティー高についても、元米系インベストの匂いがプンプンしていて、考えただけでも反吐が出るのですが、詳細は過去のコメントを読み返してみてください。

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