新年の日経新聞が報道した、中小企業庁による『中小企業倒産防止共済制度の拡充』。
これって、地味なんですけど、結構いい制度でして、もう少し大々的にアピールした方がいいんじゃないの???という感じです。
仕組みは簡単で、損害保険みたいなもの。中小企業が共済金(掛け金)を毎月支払い、営業性の損失発生時(売掛債権焦げ付き、手形不当たりなど)の未回収債権分の金額を、同共済基金から無利息、無保証、無担保で借りれる訳です。
従来の限度額は3200万円だったのですが、8000万円まで引き上げるとの事。
赤字資金に対する銀行の融資スタンスは後退気味であるのは、過去も未来も同じ。故にこの制度は『金利の先払いと』考えて加入すべき。(実際13年前の銀行支店時代でも何回か申請代理をさせていただいた)
ただ、マクロ的に考えますと、、、連鎖倒産を回避するという大義名分の元、退場すべき危険企業が延命されるという永遠のテーマは残ります。もっとも、、、信用保証協会制度よりは回収率が高いのでしょうから、こっちの方が健全なのかな?
使えるものは全部使う。サバイバルの知恵ですよね。
中小企業庁には、しかるべき審査担当者を設置して、『融通手形の飛ばしっこ』みたいな悪用が横行しないように、目を光らせてほしいものです。
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