これも何度もコメントしましたが、我々は現在、「ソブリン危機」「金融危機」の真っただ中にいるのです。ただそれが、主要中銀の協調緩和による「緩和ボケ」、主要当局の政策協調による「規制緩和ボケ(厳密には規制先送りボケ)」で、ユーフォリアになってしまってるだけなのです。
3.6.9.12月は、決算期末ということもあり、危機が顕在化しやすい時間帯。流動性については、昨年11月以降、主要中銀のおかげでなんとかなってるけど、ソブリン、金融機関資本の問題はまったくもってクリアになっていない。
流動性がなんとかなる分、期末月でも月初から混乱することはない。ただし、資本については月中から問題になることが多い。そして、大抵の場合は、それは格付けに絡んで、マーケットを揺らすことが多い。
それでなくても、来月からいよいよ、デリバティブの清算集中義務がスタートする。当面はクロスボーダー取引における各拠点の規制のコンフリクトで、デリバティブマーケットの保護主義化が予想される。
ここで言う、保護主義とは、拠点毎の保護主義という表現が正しい。
すなわち、東京市場は東京参加者間のみで取引、米国は米国参加者のみ、欧州も同様。よって、外資系金融機関の日本法人なんかは東京参加者に入ります。この辺の規制は、丹念にみておかないと、常に変化し続けるので気をつけないとね。
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